「マジョレットのミニカーのおすすめのモデルは?」「専門家のレビューを見てから購入したい!」――。
そんな方に注目してほしいのが、2025年に登場した「コレクション」シリーズです。
実車の1/64スケールに統一された精巧な造形に加え、専用ディスプレイケースも付属する「コレクション」シリーズ。
従来の「遊ぶミニカー」とはひと味違う、大人のコレクターに向けたラインナップとなっています。今回はミニカーや自動車雑貨を扱う「ヒラク堂」店主の平久江さんに、シリーズの魅力と各モデルの見どころを詳しく伺いました。
この記事の監修者
平久江 春輝(ひらくえ はるき)
自動車雑貨・ミニカー専門店「ヒラク堂」店主。ミニカーをはじめ、玩具や模型、カタログなどの紙物、雑貨に至るまで、自動車にまつわる「モノ」全般を探求対象とし、幅広い見識を持つ。
ミニカーから自動車のカタログまで扱うフリーマーケット「カーサブカルマーケット」の運営に携わるなど、クルマ文化を愛するさまざまなジャンルの人々が、互いの「好き」を共有し合う場所作りにも精力的に取り組んでいる。
マジョレットミニカーの魅力は?専門家レビュー
マジョレットミニカーの魅力のひとつは、豊富な欧州車のラインナップです。フランス発祥のブランドならではの品揃えといえるでしょう。
ほかのメーカーではなかなかミニカー化されない、ヨーロッパのクルマがいち早く登場する点が、ファンにはたまらない魅力になっています。
写真左は、フランスの大衆車として親しまれた初代「ルノー 5(サンク)」で1970年代に発売されたもの。右はそのデザインを受け継ぎ電気自動車として現代に復活した「2024 ルノー 5 EV」です。
こうした新旧のモデルが存在するのも、欧州車のラインナップが豊富で長い歴史を誇るマジョレットミニカーならではの醍醐味でしょう。
また、比較的手頃な価格帯でありながら、ドア開閉やサスペンションのギミック、洗練されたホイールデザイン、精密なペイントなど、ミニカーの細かな造りもミニカーファンの満足度を高めています。
そんなマジョレットミニカーならではの深いこだわりと、多彩なラインナップをより高いクオリティで味わえるのが、今回ご紹介する「コレクション」シリーズです。
リアルを追求した「コレクション」シリーズとは?
2025年から新たにスタートしたマジョレットミニカー「コレクション」シリーズは、定価2,000円という価格設定で展開される、まさに大人のミニカーコレクターに向けたハイエンドシリーズです。
一般的なミニカーは、パッケージのサイズに合わせて、ミニカーの全長が約3インチ(約7.5cm前後)となっています。そのため、車種によってはスケールが異なる場合があります。一方、マジョレットミニカーの「コレクション」シリーズでは、スケールを1/64に統一しています。
スケールが統一されたことで、異なる車種を横に並べた際に、実車のサイズ感や車格の違いをリアルに実感できるようになりました。
これは、ミニカーによる世界観の構築にこだわるファンにとって、コレクション性の高い仕様といえます。

各部のディテールを細密に再現するため、本シリーズにはドア開閉などの可動ギミックは採用されていません。また、タイヤとホイールも車種ごとの専用設計となっており、手転がしで遊ぶというよりは、造形や仕上げを鑑賞して楽しむことを重視した仕様です。
さらに、専用ディスプレイケースが付属し、車体をネジで固定して保管することも可能。コレクションとして美しく飾りながら楽しめる点も、本シリーズの大きな魅力といえるでしょう。
現在、マジョレットミニカーの公式オンラインショップでは全6モデルを販売中です。ここからは、それぞれのモデルについて、ミニカー専門家の平久江さんとともにレビューしていきます。
マジョレットミニカー「1966 ルノー R8 ゴルディーニ」をレビュー

1966 ルノー R8 ゴルディーニは、ルノーの小型セダン「ルノー 8」をベースに、名門ゴルディーニ社が高性能化したスポーツモデル。
マジョレットミニカーでは、1966年に登場した1.3リッター仕様を1/64スケールで再現しています。
ミニカー専門家・平久江さん
今回の「コレクション」シリーズの中で最もインパクトを感じたのが、この1966 ルノー R8 ゴルディーニです。1/64スケールとしては珍しい存在のため、「これをモデル化するのか!」と驚いた一台でした。
1960年代を代表するフランス車のひとつであり、フランス発祥のマジョレットミニカーらしさを感じられるモデルです。実車はコンパクトなクルマで、スケールが統一されたコレクションシリーズの中に並べると、その小ささがより際立ちます。実車を知っている人ほど魅力を感じられる、通好みの一台だと思います。
マジョレットミニカー「1956 フォード F-100」をレビュー

1956 フォード F-100は、全米で長年高い人気を誇るフォードFシリーズの第2世代モデルをベースにしたカスタムカーです。
バンパーを取り外し、大径ホイールを装着したシンプルなカスタム仕様を再現。垂直に立ったAピラーなど、1956年型ならではの特徴も細かく表現されています。
ミニカー専門家・平久江さん
1956 フォード F-100は、1/64スケールに統一したコレクションシリーズだからこそ、その魅力がより伝わるモデルです。ほかの車種と並べると、大径ホイールやボリューム感のあるフロントまわりが際立ち、アメリカ車らしい大きくワイルドな雰囲気を存分に味わえます。
このクルマはフロント部分の独特なデザインから「パンプキン」という愛称で呼ばれることもありますが、ミニカーでもその親しみやすく愛くるしい魅力をしっかり表現。どこかおもちゃらしいディフォルメも感じられる一台です。
マジョレットミニカー「1995 トヨタ スープラ」をレビュー

1995 トヨタ スープラは、世界的な人気を誇る日本のスポーツカーです。力強いスタイリングと高い走行性能で知られ、現在も多くのファンを魅了しています。マジョレットミニカーでは、その姿を1/64スケールで再現しています。
ミニカー専門家・平久江さん
このモデルの魅力は、JDMを連想させるカスタムスタイルにあります。フロントにはリップスポイラーを装着し、純正品ではないアフターパーツのリアウイングを採用。さらにブラックのホイールやローダウン仕様など、日本のストリートカーを象徴するディテールが随所に盛り込まれています。
単にスープラを再現するだけでなく、JDMカルチャーへの深い理解が感じられる仕上がりになっているのが印象的です。もちろん、日本仕様の右ハンドルとなっている点も見逃せません。
▼「JDM」については、下記の記事をご覧ください。
マジョレットミニカー「1985 トヨタ ハイラックス SR5 ピックアップ」をレビュー

1985 トヨタ ハイラックス SR5 ピックアップは、海外市場で高い人気を誇るハイラックスのスポーツグレードを再現したモデルです。
大径タイヤやリフトアップされた車高、フロントガードバー、荷台のロールバーと4連フォグランプなど、迫力あるオフロード仕様のカスタムが施されています。
ミニカー専門家・平久江さん
トヨタのハイラックスですが、このモデルは日本仕様ではなく左ハンドルを採用しており、海外で販売されていた車両を再現しています。JDMとは異なる魅力を持つ一台ですね。
特徴的なのは、荷台のロールバーとそこに取り付けられた4連フォグランプです。アメリカの人気SF映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズに登場した劇中車もこのタイプでした。車体色は映画に出てくるブラックとは異なりますが、サイドウインドウが前後2枚に分かれたエクストラキャブ仕様など、それを連想させるディテールが随所に見られます。
マジョレットミニカー「2005 ブガッティ ヴェイロン 16.4 スーパースポーツ」をレビュー

2005 ブガッティ ヴェイロン 16.4 スーパースポーツは、ブガッティが復活後に送り出したハイパーカーです。1,001馬力のエンジンを搭載し、最高速度430km/h超を誇る圧倒的な性能で注目を集めました。
マジョレットミニカーでは、特徴的な格納式リアウイングが展開した状態を1/64スケールで再現しています。
ミニカー専門家・平久江さん
「ブガッティ」は、現在はドイツのフォルクスワーゲングループ傘下にあるブランドですが、そのルーツはフランスにあります。マジョレットミニカーもフランス発祥で、現在はドイツ資本の企業グループに属しており、両者にはどこか共通するものを感じます。
ブガッティは創業者の夢から生まれたメーカーで、ブランド消滅や復活といった紆余曲折を経て現在に至る背景からも、マジョレットミニカーのラインナップに加わったことは感慨深いですね。
マジョレットミニカー「1975 ポルシェ 930 ターボ2026」をレビュー

1975 ポルシェ 930 ターボは、ポルシェを代表する911シリーズ初のターボモデルです。
1975年に登場した「930」を題材に、ターボならではのワイドボディや特徴的なスタイリングを1/64スケールで再現。前後の灯火類にはクリアパーツを採用し、リアルな仕上がりとなっています。
ミニカー専門家・平久江さん
ポルシェはミニカーをコレクションする上で欠かせないブランドですが、その中でも「ポルシェ 930 ターボ」は王道の一台だと思います。長い歴史を持つ911の象徴的なモデルであり、デザインにおけるアイコンは現行モデルにも受け継がれています。
スープラなどほかの「コレクション」シリーズも同様ですが、ヘッドライトのパーツが別パーツとしてはめ込まれているのもこのシリーズのポイントです。奥行きが感じられる綺麗な仕上がりになっています。
「コレクション」シリーズなど最新マジョレットミニカーをGETしよう!
ミニカー専門家の平久江さんとともに「コレクション」シリーズを紐解いていくなかで、マジョレットミニカーが車種選定やディテールの再現に込めたこだわりが見えてきました。
統一された1/64スケールだからこそ伝わる車格の違いや、それぞれのモデルが持つストーリーも、このシリーズならではの魅力です。そうした背景を知ることで、ミニカーを眺める楽しさやコレクションする面白さがさらに広がるのではないでしょうか。
マジョレットミニカー公式オンラインショップでは、「コレクション」シリーズのモデルを1台から購入できます。また、メーカーや車種、カラーからミニカーを探せるので、お気に入りの一台が見つかるかもしれません。
ぜひ公式オンラインショップをチェックしてみてください。
ミニカー専門家・平久江さん
初代の「ルノー 5」をもとに復活した「2024 ルノー 5 EV」をミニカーにしているブランドは少なく、日本のファンとしては新鮮な一台です。
マジョレットミニカーがモデル化したと知って、欧州車好きを中心に周囲で盛り上がりました。フランス発祥のブランドとしての伝統を大切にしているのが、ラインナップから伝わってきます。また、ルーツとなる絶版品が存在するなど、集めるほどに長い歴史を感じられるところも、マジョレットミニカーの魅力だと思います。